4/21 UP!
いつもクラブ高畠ワイナリーをご利用いただき、誠にありがとうございます。
あっという間に桜も葉桜となり、少し寂しい気分ではありますが…、ふと畑に目をやると、いよいよぶどうの木々も目覚めの気配!
そこで、当ワイナリーのぶどう生育サイクルはどのようになっているのか気になり、佐藤販売部長に教えていただきました。
【佐藤部長は製造部長を務めていた頃、醸造の傍ら、自社畑をはじめ契約農家さんの圃場で畑の管理に携わった経験があり、
「ワインは畑」といつも教えてくださいます!】
一般的な教科書に載っているサイクルとは、「高畠町の気候柄」違いがあります。
高畠町と一言で言っても、栽培の地区でも変わってくるので、ここでは限定的に「ワイナリー周辺の自社農園の生育サイクル」をあらわしてみました。
以下は、高畠町の過去30年の気象データをグラフにしたものです。
日本ワインの名産地・山梨県甲州市勝沼と、世界の銘醸地フランス・ボルドーの気象データも並べてみます。
この3地点は、ぶどう栽培に適した日中の寒暖差、水はけのよい土壌など、共通点が多い土地です。
また、勝沼と高畠町は盆地に位置していることも同じです。
しかし、この3地点では、降水量と日照時間には大きな違いが見られますね。
さらにボルドーは、降水量が非常に少なく、日照時間が勝沼の約2倍、高畠町の約2.8倍!
ワイン用ぶどうは、降水量が少なく水はけのよい土地が栽培に適しています。
どの地点においても、日照時間は優良なワイン用ブドウ栽培に必要とされる1200~1500時間を超えていて、ぶどうに必要な糖やフェノール分が生成されます。
日本は多湿で、四季に富んだ土地であり、ことに高畠町においては夏の降水量が一年で一番多く、農家さんはこの雨対策に苦労されているそうです。
また、高畠町は山形県内でもトップの猛暑地帯です。
”雨+猛暑”で、ぶどうが腐敗したり病気が蔓延したりしないよう、細心の注意を払って栽培されているそうです。
さて、生育サイクルに話を戻しますと、前述の気候の違いから、農家さんは歴代のデータと今年の生育状況、長年の経験からの予測などを細かく分析し、葡萄作りに徹しています。
もちろん高畠ワイナリーでも、原料担当スタッフが常に目を光らせ、優良なワイン用ブドウを毎年栽培し、美味しいワイン造りの礎を担っています。
今4月下旬は、他地域より少し遅めの「萌芽」の時期を迎えています。
少し前は「樹液の溢出」が見られ、ぶどうの樹の目覚めを教えてくれていました!
まだ、畑や種類によって差がありますが、小さな芽が増えてきて、ここから葉を伸ばす「展葉」時期となっていきます。
ちなみに・・・
ぶどうの新芽は、不必要な部分は芽かきされて落とされてしまうのですが、食べられるんです!実は知ったのは去年…汗
今年、佐藤部長からもそのお話を聞き、ぜひ食べたいです!ということで、おすすめレシピも伺いました。
定番は「てんぷら」だそうです!春の山菜のように、油との相性が良いそうですよ。
また、変わり種は「アヒージョ」がおすすめとのこと!
ベーコン、オリーブオイル、にんにくと一緒に新芽を入れて食べるそうです。
おいしそう・・・ぜひやってみたい!
大変な芽かきの作業後のご褒美に、持ち帰って晩酌に楽しむということで、今年はありつけるかなと淡い期待をしています!
今後も、自社畑の生育をお知らせしていきますので、お暇な際にお読みください!
♪来たる5/3~5の3日間、高畠ワイナリー春祭り開催いたします!詳細はこのページ下部のリンクからご覧ください♪
(文:やはぎ)